複雑研合宿2021「森林・きこり体験ツアー」報告 後編

複雑研合宿2021の報告の後編です。

11月28日(日)の朝、美杉リゾートをチェックアウトした一行は、中世、南北朝時代より、奈良・吉野・伊勢を結ぶ交通の要衝として栄えた多気(たげ)を訪れました。

早速、北畠神社を参拝。この神社は、後醍醐天皇の忠臣であった北畠親房、顕家、顕能の三代を祀る由緒ある神社なのですが、なぜか拝殿の正面に天狗の面が架けられています。摂社の多芸(たげ)神社は、真っ赤な社殿が印象的。「多芸(藝)」は「多気」の昔の漢字表記だった由。

多芸神社

続いて、北畠神社の境内にある北畠氏館跡庭園を散策。色とりどりの紅葉が素晴らしい。

続いて、津市美杉ふるさと資料館へ。北畠氏の歴史資料をはじめ、昔の山仕事や川漁、伊勢本街道、そしてJR名松線に関する展示が充実していました。

多芸にあった伊勢国司北畠氏のお屋敷「多芸御所」の想像復元模型
伐り出した木材の搬出
川漁の道具
三重県旅館連合会 宿の料金は1泊2食付きで2円だったみたい。
名松線は、元々は名張〜松阪間を結ぶはずだったようです。

ランチは、神社に隣接する「雪姫亭」でうどんなどを食べたのですが、店の名前が気になっておかみさんに伺ったところ、「雪姫」は、北畠具教(とものり)の娘で、戦国時代、北畠氏と織田氏の合戦が終結せず、和議となった際、政略的に信長の次男、信雄(のぶかつ)に嫁がされたのだそうな。その後の悲劇(最後は消息不明)は後世に語り継がれ、雪姫大明神として今でも祀られている由。

ランチの後は、名松線の終点である伊勢奥津駅へ。ちょうどやって来た1両編成の列車を写真に収め、駅舎と隣接する土産物店で買い物。列車は、2時間に1本の間隔で走っている程度でなかなか厳しそうですが、「名松線を守る会」の横断幕が掛かっていました。がんばれ名松線!!

せっかく奥津駅に寄ったので、ついでに伊勢本街道奥津宿をぶらぶら街歩き。旧家の玄関にはそれぞれ暖簾が掛かっていて、街道の趣を醸し出しています。橋を渡ってしばらく歩き、古民家カフェ「葉流乃音(はるのん)」で一服。室内の調度品、厨房、家具などとても風情があり、窓外に見える庭も素敵でした。

古民家カフェ「葉流乃音」
素敵な庭ですね。

今回のツアーの最後は、NPO法人もりずむの日置ストックヤードを見学。廃業した木材会社から借りているとのことで、広々とした倉庫に立派な材木がたくさんストックされていました。

この日は快晴。ストックヤードの材木の色、トタンの赤錆びた色、山の紅葉混じりの緑の各層と真っ青な青空が美しいコントラストを作っていました。これは絵になります。

記念撮影

かくして「森林・きこり体験ツアー」は終了。皆々満足。完

2021.12.9 M. Hayashi

8か月前