2月の例会は、28日(金)、スペーシア会議室にて開催した。出席者は、リアル5、リモート2、計7名。
今年は、2005年の「愛・地球博」開催から数えて20年。長久手の愛・地球博記念公園では、「愛・地球博20祭」が開催されている。
IT系のエンジニアや大学教員、複雑研の面々を含む有志による大掛かりな市民プロジェクトとして開催した「世界ミーム博覧会」も20年が経過したことになる。そこで、プロジェクトのリーダー格だったC. Yoshidaさんから「文化の遺伝子 ミーム」について話していただいた。
スライド各ページのタイトルを列挙すると、以下のとおり。
- 遺伝子とは
- 生存機械
- 遺伝子機械
- 機械と生物の複製(コピー)
- 生存機械、遺伝子機械、ミームマシン
- 自己複製子の利己的利益と自然淘汰
- ミームはどこに宿る ?
- 自己複製子(ミーム)の専制支配
- 遺伝子とミームの共進化
- 普遍的道徳価値観
- シンギュラリティの実現した社会のMEMEはAI同士で進化する ?
うーむ、難解な言葉が並んで見るだけで背中がもぞもぞするが、久しぶりにミームの話を聴いて懐かしかった。近年、ネット上では、ミームという言葉はよく使われるらしい。その場合、ミームとは「ネット上で元ネタからさらに盛り上がっていくようなコンテンツ」をいう・・・「猫ミーム」とか。
「世界ミーム博覧会」には私も参加し、数名の仲間と協力して「世界のジャンケン大集合!!」という映像作品を制作した。ジャンケンの発祥は不明のようだが、ジャンケンのミームは世界各地に広がっている。そこで、愛・地球博の外国館をめぐり、飛び込み営業で各パピリオンのスタッフにお願いしてジャンケンをしてもらい、その生の映像を撮影させてもらった。臨場感あふれる楽しい映像作品になったと自負している。
14カ国回り、各国のジャンケン事情を垣間見てわかったことは、
- 順番は、日本では「グー(石)、チョキ(鋏)、パー(紙)」が普通だが、英語圏では「ロック(岩 ?)、ペーパー(紙)、シザーズ(鋏)」となる。スペイン語圏でもこの順番は同じ。日本では石 > 鋏 > 紙 > 石…。英語圏などでは岩 < 紙 < 鋏 < 岩…。方向が逆だ。
- 石(岩)・紙・鋏の組み合わせはほとんどの国で共通するが、中国では紙ではなく「布」である。もしかすると、ジャンケンは中国起源で、紙が発明されて普及する以前から存在するのかもしれない。とすると漢の時代 ?
- 日本のジャンケンで使われる「あいこでしょ」がほとんどの国ではないが、スペインにはある。
- ジャンケンが普及している国は多いが日本ほど頻繁に使われることはなく、物事を決めるときは、主にコイントスをする。
- イランにはジャンケンが存在しないらしく、説明しても理解してくれなかったが、まったく違う遊びを楽しそうに演じてくれた。
- イタリアにもジャンケンが存在しないようだが、よく似たものがあり、カッコいい男性スタッフ二人が演じてくれた。(ヴィスコンティ監督のイタリア映画『ベニスに死す』のラスト、海水浴場を遠くから撮影したシーンで、この遊びをしている子どもが映っているように見えるが、小さすぎてよくわからない。)
ジャンケンのミームは、それぞれの文化や言語事情で変異を起こしつつ、世界各地に拡散していったことが伺える。
2025.6.14 M. Hayashi
※映像は、YoshidaさんがCHAT GPTに「シンギュラリティの世界でミームが広がるイメージをイラストにしてくれませんか ?」と問いかけた結果、出現したイラストとのこと。
