2月16日(金)、スペーシア会議室にて例会を開催。出席者は9名 (うちリモート2名)。
この日のテーマは、「サバイバルをテーマに語り合おう!!」とした。
元日に起こった能登半島地震は、改めて自然災害の恐ろしさを突きつけるとともに、過酷な状況の中で生き延びていくためにどのように行動すべきか、個人、家族、コミュニティ、学校、職場、企業などそれぞれの単位で考え直すきっかけになった。私自身、地元の広域自治会の防災委員会で避難者向けの備品・消耗品の整備を進めているところだったので、能登地震の避難所の惨状のニュースは非常に参考になった。また、私の家でも、玄関に常置している非常持ち出し袋を見直したり、手回し充電できるラジオ付きライトを入手したりと、色々と考える機会となった。
しかし、生き延びるというと、自然災害だけではない。戦争・紛争、極度の不況(「恐慌」)、ハイパーインフレ、医療・介護・年金の破綻、パンデミック・・・この先、色々と待ち受けているかもしれない。どのような心構えでどのように備えれば良いのか・・・。
K. Ishiharaさんによると、永世中立国のスイスでは、各家庭に核シェルターが整備され、いざ戦争など「有事」になった時どうやって生き延びるかが国民レベルでマニュアル化されているそうだ。日本でも国民保護法 (正式には「武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律」) が2004年に公布され、行政機関の連携や国民への伝達などについての計画やマニュアルが整備されてきたようだ。でも、一般家庭に核シェルターは整備されていないし、一人一人がどういう行動をすれば良いかまではマニュアル化されていないと思う。日本政府も国民も危機意識が薄いのだろうか ?
極度の経済不況やハイパーインフレについては、太平洋戦争〜終戦〜戦後の混乱期の後は、経済全体が成長する中で、オイルショック、バブル崩壊、リーマンショックなどが起こったが、幅広い国民の生活に致命的なショックが及ぶほどではなかったと思う。貧困家庭が増えているとはいえ、ほとんどの戦後世代には経験がないので想像力が働かない。
医療・介護・年金といった社会保障は、(潜在的な)受益者である国民の保険料と広く納税者から集めた税金で賄われているわけだが、少子高齢化がさらに進む中で破綻しないのか ? 破綻させないためには国民の負担はますます増えていかざるを得ないだろう。
パンデミックについては、新型コロナ感染症の生々しい経験があるのでイメージしやすいが、今後も新しい病原菌によるパンデミックが起こり得る。
・・・というようなことを考えていくと、個人レベルでもできることは多々ありそうだ。私もできることから始めよう。災害時の備えに加え、家に籠城せざるを得なくなった時のための食料備蓄、マスクや消毒液、ソーラー充電可能なポータブル電源の整備などを進めていきたいと思う。でも、どこまでやればいいのかが難しい。やりだすとキリがないですね。
2024.5.16 M. Hayashi
※ 写真は三重県いなべ市の宇賀渓にて5月11日撮影。魚止滝をバックに石を積んでみた。元からあった2個に小さな石を2個積み足した。微妙なバランスで、ちょっと触れるだけで崩れてしまう。