2021年8月20日(金)、いつものスペーシアさんで例会を開催。今回もリアルとリモートの併催とした。出席者は、リアル5名、リモート6名の計11名。この日のお題は、「”恐怖体験”について語り合う!」と題して、出席者の皆さんから自分の恐怖体験について語っていただくというなんとも安直な企画です。どうもすみません。
まずは私からというわけで、猫が登場する恐怖体験を4つほど披露したのだが、一番怖かった体験だけを紹介する。
猫にまつわる恐怖体験
- 東京に住んでいた学生時代のこと。大雪が降った年の1月か2月、友人を駅まで送るため、真夜中に自宅のアパートを出て、最寄駅ではない国電の駅まで続く真っ直ぐな道を2人で歩いていた。20~30分かかる道のりだ。静かな住宅街を終電に間に合うように少し急ぎ足で歩いていたら、後ろの方からタッタッタッタ・・・という小さな足音が聞こえ、それがこっちに近づいてくる。背筋に冷たいものが走り、フッと振り返った時には、全速力で駆けてきたらしい小さな猫が私のすぐ後ろに迫っていた。猫は私の足元を通り過ぎ、脇目もふらず真っ直ぐ前方に走り去り、ガサガサッと音を立てて民家の庭木の中に入って姿を消した。友人と私は冷や水を浴びたような気持ちになった。走ってきた時の猫の凄まじい形相と、私の足元をすり抜けた時の猫の暖かい感触・・・。怖い気持ちを抑えながらしばらく歩き、猫が入り込んだ家を過ぎてしばらく行くと、また後ろからタッタッタッタ・・・という足音が聞こえるではないか! 背筋が凍った。そして、あの猫が全速力でこっちに向かって走ってきて、私の足元をすり抜けて前方へ走り去った。いったい何の用があるというのか。そんなことがもう一、二度あって、ようやく駅に辿り着き、無事、友人は電車に乗って帰っていった。しかし、私は家に帰らなくてはならない。またあの小さな猫に出会うかもしれないと思うと怖くてたまらないが、道は一本道で、脇道に入ると迷う恐れがある。仕方なくさっきの道を小走りで通り抜け、何度も後ろを振り返り猫がいないことを確認しつつ、最後は全速力で走ってアパートにたどり着いた。そして、息を切らして鍵を開け、中に入ったら・・・gyaaaaa!!!・・・というのは嘘で、何事もなかったです。
長くなってしまったが、続いて出席者の皆さんから一人ずつ恐怖体験を語ってもらった内容を整理して紹介する。
死に直面した恐怖
- スキーツアー中、下り坂の道路で事故に遭い、スローモーションで落ちていく感覚をはっきり覚えている。
- 駅の線路に降りて仕事をしていたとき、「危ない!」という声に気付いて振り返ったとき、電車がすぐ間近を通った。
- スキーリフトに乗っていて、脚が引っかかって宙吊りに。
- ウィンドサーフィンで動けなくなり死を覚悟。
- ワシントンで黒人の若者に取り囲まれ、小銭をせびられた時、咄嗟に、”I can’t Speak English!”で難を逃れた。
- 林間学校で訪れた佐久間ダムで、水が落ちるところを見ていてクラッとし、帽子を落とした時の恐怖。
- 紀伊半島ドライブ中坂道で交通事故 スローモーションで落ちていく感覚。
- 幼い子供2人と花火を見に行って、ゲリラ豪雨に遭遇。地下鉄の駅に人が押し寄せ、もしここで子供の手を話したらどうなることかと恐怖を味わった。
- 徳島の大歩危小歩危の「かつら橋」を幼い子供2人の手を引き、谷底を見ながら渡った時、死ぬほど怖かった。
- シドニーオリンピック閉会式の閉幕が予定より遅くなり、駅に人が殺到。人の海の中で溺れそうになった。
怖いものを見た / 怖い話を聞いた
- 小さい頃、近所の橋の袂で「土左衛門」を見てしまった。その後、しばらく目を閉じると映像が浮かび、夢でうなされた。
- 雪がとても多かった年、たまたま友人から頼まれて僻地でのアルバイトに行くことになった。ところが、雪で電車が不通になり、代行バスに乗って夜中に目的地のバス停に着いたが誰もおらず、民宿への道がわからない。そこに、白い肌をして白い傘を差した女の子が現れ、「付いてきて」と言うので後ろに付いていったら、無事に民宿に着いた。やれやれと安心したのだが、女の子は向こう側へ歩いて去って行った。翌朝見たら、民宿の向こう側は廃駅で、何もない。・・・女の子は「雪女」だったのかもしれない。
- 昭和30年、津市橋北中学の女子生徒36名が海で水泳中に溺れ、全員亡くなった。生徒たちを収容した教室に幽霊が出る話は、幽霊話として非常に有名。
怖い夢を見た
- 黒光をした泡のようなボコボコしたものがそこら中に蠢いている夢を繰り返し見た。
- 何か怖いものに追いかけられて金縛りになってしまった。
- 子供の頃、熱を出した時などに大きな玉に追いかけられる夢を見た。
- 橋の欄干の隙間から落ちる夢を繰り返し見た。
以上
皆さん、それぞれに恐怖体験の思い出をたくさんお持ちであることがわかって、少し安心した。
2021.9.13 M. Hayashi
※写真は、岐阜市問屋町に出現したアートウォール。シュールな風景に溶け込む女の子たちが印象的。2021年3月撮影。