3月18日(木)、スペーシア会議室&リモートにて例会を開催した。リアル出席4名、リモート出席11名、計15名出席。この日は、ちょっとネタ切れだったので、まず、2020年度に開催した例会やぶらりツアーについて振り返り、今後の活動について検討した。続いて、2020年9月に立ち上げた「ヤギとミツバチの会」の活動について報告した。
続いて4月16日(金)、スペーシア会議室&リモートにて例会を開催した。リアル4名、リモート13名、計17名出席。内容は、2021年度総会のあと、「名古屋のまちづくりのトレンド」と題して、T. Sakuraiさんにプレゼンしていただいた。
まずは総会で決まった事業計画を紹介する。
例会は、原則として毎月第3金曜日、18:45より開催する。リアル&リモートの併催になると思われる。合宿は、5月29~30日に開催する方向で、参加者募集を開始。ぶらりツアーは、新型コロナの状況を見つつ、随時実施していく。
昨年2月に開催したアート展について、リアルとウェブとの併催やウェブのみによる開催の可能性について検討する。できれば、あらかじめテーマを決め、テーマに沿った作品を募集する形としたい。
また、新しく歴史民俗研究を新たな活動テーマとする。自然科学・社会科学・アートが絡み合う複雑系的な視点で歴史・民俗・芸能などを研究するほか、寺社巡り、街道・まち歩き、T. Koizumiさんご実家の古い資料の品定め、指南役をお願いするA. Watanabeさんが名古屋に帰省/出張される機会にリアル勉強会を開催する。
なお、幹事は前年度と同じ顔ぶれ(T. Sakurai、M. Sugino、M. Hayashi、T. Mizuno、C. Yoshida、K. Yamashita、T. Yokoi)が再任となった。
続いて、T. Sakuraiさんによるプレゼン「名古屋のまちづくりのトレンド」の概要を報告する。
近年、まちづくりの大きなトレンドとして「コンパクトシティ」がある。モータリゼーションの進展、郊外への商業施設の立地等により、まちの中心市街地の空洞化、いわゆる「ドーナツ化現象」が進み、都市の活力が減退し、シャッター商店街や空き家・空き地が増える「スポンジ化」が進んだ。そして、超高齢社会に突入した中で、2014年に「消滅可能性都市」が発表された。これは、2040年に若年(20~39歳)女性人 口が5割以下に減少する市区町村のことであり、全国1,800自治体の実に49.8%の896が該当する。地方の自治体はますます危機感を募らせた。
そうした中で、中心市街地にコンパクトに都市の機能や居住を集積させる「コンパクトシティ」形成の重要性が指摘されるようになり、中心市街地活性化が大き な政策テーマとなった。名古屋市においても、鉄道・地下鉄の駅を中心とするエリアに商業、医療、福祉等の都市機能を誘導し、その周囲に居住誘導区域を設定する政策が進められた。都市機能誘導とともに重要になるのが、まち中を使いやすくする「ウォーカブルなまちづくり」である。
ウォーカブルなまちづくりでは、道路や公園などの公共的空間の有効活用が重要となる。となると当然、市区町村の出番となるわけだが、行政主導のまちづくりが成功しているかというと、必ずしもそうではないようだ。
最近は、企業・住民等が運営・維持管理する民間主導の「エリアエリアマネジメント」がトレンドだ。民間主体による取組みを行政が規制緩和や補助金などで後押しする形が多い。名古屋市の都心部でも多くのエリアマネジメントを行う民間主体が存在する。
民間主体によるオープンカフェ、パークレット、歩行者天国、護岸上での商業施設設置といった公共空間の活用や、久屋大通公園のようにPFIを活用した公園の整備など、エリアマネジメントによるウォーカブルなまちづくりが各地で機動的に進められてきた。
とはいえ、日本のまちづくりは海外と比較して遅れていると言われるが、名古屋のまちづくりは、他の都市でのスピード感に比べて全国的にみて進んでいるとは言い難い状況だ。その原因は、縦割りの行政、リーダーシップが取れない民間企業、保守的な土地柄などさまざまな要因が絡んでいると考えられる。皆さんもぜひ、身近なまちづくりに関心を持ち、ご協力いただければ幸いです。
以上、簡単ですが、ご報告まで。
2021.4.20 M. Hayashi