複雑研アート展2020 作品紹介 1

2020年2月23日から29日に名古屋市西区のエスプラナードギャラリーにおいて開催した「複雑研アート展2020」の出展作品を順次紹介していきます。

蔵や古民家が立ち並ぶ古い町並みで人気の「四間道」。エスプラナードギャラリーは、この四間道沿いにあって、明治初期に建てられた築150年の古民家をリノベーションした建物です。円頓寺商店街も近いので、少し周辺を散策してみましょう。ちょうど「お雛さまめぐり」を開催していました。

ギャラリーの入口に立つと、M. Suginoさんが制作したDMはがきを拡大したパネルが出迎えてくれます。

複雑研アート展2020 〜ごちゃまぜスープから何かが生まれる?

入口から奥を覗くと「般若」の面が睨みを利かせています。F. Hoshinoさん(農村環境保全アドバイザー、三美会アシスタント講師)の力作。ノミと彫刻刀で彫った「木曽桧に胡粉を施し、水干絵の具で彩色します。古色には主にヤシャブシの実の抽出液を使います。金色の部分は金箔や金泥を用います」。般若は「あまりに強い怨念により怨霊となった女性の面」。2005年頃の作品ですが、制作には3年かかったそうです。

続いて、クラシックなクルマが置かれた車庫の前の壁面には、C. Yoshidaさん(歴史にわか愛好家、二足わらじ役者(メーカーOB))の写真作品「なごや古道」。デジタルフォトフレームによる展示です。「名古屋の今も残る旧街道をぶらっと歩きつつ撮影した写真です。」2011~2017年の作品。

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さて、いよいよガラス扉を開けて展示室に入ります。内部はリノベーションされ、ステキな空間になっています。

入口の左から、時計回りに見ていきます。まず、M. Suginoさん制作の挨拶文パネル。下には作品リストの資料、DMはがき、芳名帳、そして新型コロナウイルス対策のためアルコール消毒スプレーを配置。

M. Suginoさん(デザインプロデューサー、ベーシスト)の「手づくりピンホールカメラと写真」は、手作りのカメラ本体2点とカメラで撮影した写真4点。カメラの材質は、木、紙、銅板、プラスチック、ステンレス。写真の題材は、招き猫とカバさん?です。撮影には1分半の露出が必要だとか。2009年・2010年の作品。

R. Yamashitaさん(ソフトウェアエンジニア)の「クリップによる表現 – 密と疎 / 秩序 / 集団形成」。紙、クリップ、磁石、アクリルを使い、「身近な材料で思いつくままに表現してみました。」卓抜なタイトルは、複雑系理論の”自己組織化”を意識したものでしょうか。今回の展示会のためのオリジナル作品です。

K. Sugiuraさん(公園職員 / WEBデザイナー / 週末養蜂家)の「はちみつ屋さん開業のための習作」は、砡ガラス、スチールでできた容器とロゴのデザイン。「将来、自社ブランドのはちみつを販売したい! と思い立ったWEBデザイナーが、地元愛知県大府市で週末養蜂を開始。贈答品として選ばれるブランド「TAMAYURA」ロゴと容器の試作品。令和元年に収穫した夏の百花はちみつを持って来ましたので、どうぞご賞味ください。」アート展に向けたオリジナル作品。会場には試食用の蜂蜜を提供していただきました。

M. Hayashiさん(公務員、あーちすと(^^;))の「黄金比螺旋連鶴」。使用した材料は、紙、松毬、蝸牛殻、コルクボード、コルク栓、楊枝、テグス。「縦横比が”黄金比”となる長方形から”螺旋”状に正方形を切り出し、”連鶴”を折ってみました。連鶴は伝統的な折り紙の技法で、三重県桑名市の無形文化財です。黄金比とは、a : b = (b – a) : a(ただし、a < b)を満たすa、bの比 (b/a) をいい、φという文字で表されます(φ≒1.618)。この黄金比の長方形から得られた正方形の各1点を中心に描いた 1/4の円弧を順につないでいくと、貝殻によく似た螺旋を描くことができます。松毬も上から見ると螺旋状になっていますよ。」オリジナル作品。

以上、6点紹介しました。つづく。

2020.3.7 M. hayashi

5か月前